宗像・知る人ぞ知る神社に冒険!! ②~八所宮は聞いたことない神さまの名前がいっぱい?!!の、巻~
前回に続きまして、宗像の知る人ぞ知るお宮の探検でございます!!
まずはこちら、見てるだけで元気が出てくる看板を発見しましたので、
UPさせていただきました!!(笑)
『愉之里』さんというJR赤間駅近くの居酒屋さんです。
この時は緊急事態宣言の最中だったので営業自粛されていたのですが、
まさに今だからこそ心に響く良い言葉ですねぃ(*´ω`)
店主さんの頑張りが目に見えるようです。
また仲良し皆で集まって、ワイワイガヤガヤご飯を食べる日が
戻ってきますように…!!!
さて私ツチネコ、宗像に長年住んでいるのに
何故か一度もお参りしたことがなかった、歴史ある神社があります。
それが宗像市吉留(よしどめ)にある、
『八所宮(はっしょぐう)』です。
ある日唐突に『行こう!!』という気になって、やってまいりました!
先に猿田峠の『豊日社(とよひしゃ)』(前回の記事に載ってますよ~♡)に
お参りに行って、それから引き返してこちらに向かいました。
道路沿いにある立派な鳥居をくぐって、さらにどんどん進みます。
自転車には坂道がキビシーです。
しばらくすると、お宮に続く素敵な鳥居が…!
なんでこんなに立派なとこ、長年気付かなかったんだか…(@Д@)
この感じ…ここは…ここは『ミニ奈良』だ…!!!(@Д@)
と、激しく奈良の風を感じるツチネコ&へびっち。しかし奈良は1回しか行ったことない…
大きな樹木に囲まれた、非常に清々しい参道です。
そしてやはり、ここにもあるじゃないか!猿田彦さまの塚!!大人気!!(笑)
猿田彦さまの信仰というのは、一般の方に親しみやすくて広まったんでしょうねぃ。
さらにどんどん参道の階段を上っていくと向かって左に…
『現人神社(あらひとじんじゃ)』が鎮座しております。
こちらは八所宮のお宮自体を守護されている神さまだそうで、
ご祭神は『神直日(かんなおひ)』さま、『大直日(おおなおひ)』さまを
祀っておられます。病気平癒に霊験あらたかで、
その祈願の方法として自分の治したいところを紙に齢の数だけ書いて奉納する、
というのがあるそうです。
なので、お社には『目目目目目…』『鼻鼻鼻鼻…』『足足足…』と書いて奉納された
紙が、貼り付けられてあります。
それを見てつげ義春先生が思い浮かぶ昭和の子・ツチネコ…
こちらの狛犬さんが可愛かったので、2回目の参拝の時に撮らせていただきました。
右側はスタンダードスタイルの狛犬さん。お手々を上げてて愛嬌がありますねぃ。
江戸時代に作られたもののようです。
左側はアクロバティック狛犬さん。参拝の方を元気づけてくれますねぃ(*´ω`)
可愛い狛犬さんに見送られ、ついに本殿が見えてきました…!!
あああ!!!やっぱり、ミニ奈良的なものを感じる…!!!(@Д@)
スカッとした、素敵なお宮です。こちらにご縁を頂いたことを感謝して、
お参りさせていただきます。
彫刻が見事な本殿。気になったので、
2回目に来た時に彫刻をupで撮らせていただきました。
龍神様は、おそらくは火災除けのお守りではないかと思います。
(その上に逆さになってる生き物は…どの神社にもいるけど、なんていう生き物なのか
いまだに判然としません。なんなんでしょう?ご存じの方、いらっしゃいますか?)
こちらは『波乗りうさぎ』。
『竹生島』という謡曲からとられた、縁起の良いモチーフだそう。
琵琶湖の竹生島にお参りに行かれた人が琵琶湖畔で、船に乗った老人と海女さんに
出会い、その船に乗せてもらいます。
じつはその老人と海女さんは竹生島の龍神さまと弁財天さまだった!という
素敵なオチです。これにちなんで『月とうさぎ』もあります。
…謡曲の中身まではしらんけど、まさか、
うさぎといえば月!=琵琶湖に浮かぶ月影もとってもきれい!=縁起良い!
…ていうよーな、昔のヒトのインスタ映えみたいなノリだったんでしょうかねぃ…
こちらは『竹に虎』。虎に見えず、シッポのあるお猿さんかと思ったんですが、
へびっちに聞いたら『トラさん☆(・ω・)』といってたんで、虎です。…たぶん。
虎は男子性・勇猛さなどの象徴、竹は気品や冷静さの象徴で、陰陽二つ合わさって
バランスが取れてる=縁起が良い!!なんだそーです。
虎に比べると、なんだか彫刻の造形が素晴らしい。作ったのが別のヒトなのかな?
単に好みの問題かな?
麒麟さんは素晴らしい天下人の象徴だそーです。ちなみに大変大人しい生き物で、
足元の虫さんや植物も踏まないように除けて歩くそーな…
こちらは鯉。
中国では、鯉が滝に上って龍になる!という縁起の良いお話があるそーです。
波も彫られてるし、火災除けなのかもな~と思いつつ…
何故か私はちょびっと気になる。なぜなら…!!!
宗像では、
『大国主さま・事代主さま・大山咋さま』
という神さまから、まったく別の神さまに
変更するという、『祭神のすげ替え』と思しき事例が
あるから…!!(@Д@)
(良かったら以前の記事を見てみてね~♡)
調べてみると『波乗りうさぎ』をはじめ、数々の縁起の良いモチーフが
溢れてる神社が、まったく違う地域にありました。
栃木県真岡市にある、『大前神社(おおさきじんじゃ)』です。
(良かったら検索してみてね~♡)
大前神社にある縁起物彫刻、象さん・獏さん、これらも八所宮にもありました。
中でも、『波乗りうさぎ』が御朱印にあしらわれてたり、大前神社のご祭神の
お使いが『鯉』。ご祭神はなんと…!!
大国主さま、えびすさま(=事代主さま)なのです。
波乗りうさぎのモチーフ・謡曲『竹生島』で、船に乗っていたのは弁財天さま。
広島県にある宮島のご祭神・市杵島姫(いちきしまひめ)さまと一緒です。
私が調べた説では、市杵島姫さまは、事代主さまのお母さま。
(※スミマセン~!!↑は、参考にしている歴史学の仮説を私が覚え違いしてまして、
事代主さまは田心姫さまのお子さんで、
市杵島姫命さまのお子さんは、大山咋さまでした!
2020年6月20日の訂正記事をご覧いただけたら幸いです~(TωT))
こ、これはもしや…もしや、八所宮でも…
祭神のすげ替えが…っ?!!!(@Д@)
…となったんですが、栃木の大前神社の建立は、桃山時代末期・1590年頃。
絢爛豪華な装飾の時代です。
対して八所宮の現在のお社は、18世紀中頃に建てられたそう。
単純に宮大工さんが、『昔からの縁起の良いモチーフ集めましたよ!!』
ってだけかもなんで、ここでの祭神のすげ替え説は、私の妄想かな~…
でもものすごくものすごく気になる、それが、妄想古代脳だ!!(笑)
本殿の後ろにも、摂社がたくさんあります。
大歳神さま。じつは、前回の記事に書いた『豊日社』の、もう1柱のご祭神・
豊日別命(トヨヒワケノミコト)さまと同じ説、あり。
海幸彦・山幸彦で有名な、海幸彦=豊玉彦さま、という説もあり。
さらにいうと、市杵島姫さまの元・旦那さんで、
お子さんは事代主さま、という説もあり。
(すみません~~~!!!↑これ、ものすごいごっちゃに仮説の覚え間違い&
単純に整理できなくて大間違いしております。ひい~~(TωT)
海幸山幸神話で出てくる竜宮城の王・豊玉彦さま(=ワタツミノカミさま)は
海幸ではなく、豊玉姫(=田心姫)のお父さんです。
海幸彦は豊玉姫の元・だんなさんというのが私の参考にしている歴史仮説です。
そして海幸彦=天忍穂耳命さまが事代主さまの実父、ということになります。
すると海幸彦=大歳神さま=天忍穂耳命さま=豊日別命(トヨヒワケノミコト)さま、
という仮説になります。
記紀神話では山幸彦が豊玉姫と結婚したことになってるので、すさまじい違い…
←2020年6月20日の訂正文章です。)
む?!むむむむむ…?!!!(@ω@)
きわめつけ。大黒さま=大国主さま&、
えびすさま=事代主さま。ムムムムムムム~~~?!!!(@ω@)
でも他にもあります、稲荷社とか、祇園社とか、八幡社とか。
だから、祭神のすげ替えがあったとは、一概には言えないのです。ぬぬぅ…(TωT)
こちらは八所宮の、ご神紋。
『抱き沢瀉(おもだか)』紋といって、湿地に生えるオモダカという植物の葉と花を
モチーフにしています。奈良時代から牛車などに使われた文様ですが、
葉先がとがって矢じりに似ていることから、別名:勝ち草とも呼ばれ、
武家に好まれたそうです。
八所宮のすぐ側には弓道場もあります。お宮自体が武家の崇敬厚かったんですね~。
300年続く八所宮の秋祭りの『古式大名行列』などにも、弓矢が並んでいきます。
ちなみに真夜中に行われます…(PM10~AM2時頃まで)。
以前、偶然に夜中に見かけたんですが、ほんとに神さまが通ってるのかと思いました(笑)
これがその秋のお祭りに使われる弓矢。
大名行列と、白装束の方々が神さまの御神輿を持って地域を回られる御幸があります。
疫病が流行ったときに地域の方々が願い出て、このお祭りは始まったそうです。
こちらはそのおみこし…む、待てよ、このモチーフ…!!!
お分かりいただけるだろうか、おみこしの飾りの平行四辺形の連続、これは、
花菱紋…!!出雲大社のご神紋と一緒やないか…?!!!
お屋根についてる梅の紋、こちらは菅原の道真公の紋…
さらにツチネコは調べた…!!!!
出雲大社の現在のご神紋は、この花菱紋です。これは大国主さまを守ってきた、
出雲国造家の家紋なのだそう。
(大国主さまの紋は『亀甲に大』、なのですが、私はどーもこれは新しい紋な気が…気が…)
さらにこの出雲国造家の祖先は、天穂日命さま。(←いまだになんて読むか分からない)
彼は、通説では天津神・アマテラスの子息なのに
(製鉄の神さまでもあります。)
さらに…!!菅原道真公の、祖先でもあります…!!
だとしたら、お神輿の屋根の梅紋と、飾りの花菱が、何の違和感もないやないの…!!
(※以前、おとーちゃんのふるさと・福岡県の旧・矢部村で老松天神社というとこに
お参りしたんですが、(前の前の前の記事くらいです~♡)
そのすぐ側には、3柱神社として大国主さま、事代主さま、スサノオさまが祀られていました。
矢部の方は祭神のすげ替えではなく、老松神社の付近がすべて、
製鉄の民の代表者&それを守る方々の空間だったのかもですねぃ…!!(@Д@))
いやいやでも、花菱紋は古来から素敵な文様として
いろんな装飾に使うし、
梅紋があるのは、摂社に天神社があるからだろうし…
ぬぬぅ…(TωT)
でも、3つあるおみこしで八所宮の『抱き沢瀉』紋以外のは、この梅紋しかなかったのですよぅ…
それは何故なのか…?(´・ω・`)
そう!一番の基本!!そもそも八所宮のご祭神を紹介してないじゃないか!!(笑)
お屋根は男神仕様ですねぃ。
この素敵な神社のご祭神は…じつは、ものすご~~くめずらしいのです。
八柱の神さまがいらっしゃって、それぞれがカップルで、4組です。
ここまではなんとかまあ、理解できる。そのあとがスゴイ。
泥土煮尊(ういじにのみこと)&沙土煮尊(すいじにのみこと)。
大戸道尊(おおとのじのみこと)&大戸邊尊(おおとなべのみこと)。
面足尊(おもたるのみこと)&綾カシコ根尊(あやかしこねのみこと)。…『かしこ』が変換できん…
…日本国をこしらえるときに誕生された自然創造の神さまだそうです。
皆さん、泥や砂、あとなんだか分からないモノの化身のよーで、
記・紀もこの神さまたちについてまともな由緒を述べません。
あくまで推測ですが、外国から輸入した天地創造神話のようなものを記・紀編纂者が
コピペしてこしらえたんではと思っております。
ただ、『高良玉垂宮神秘書』というのには、これらの神さまがナニモノなのか書いてるそう。
でもその神秘書が偽書の可能性もあるので、ここでは参考にしません。気になる方は検索を~!
しかし由来のよく分からない神さまたちなのに、なぜか八所宮では
『西海守護の神』さまたちになってて、
『神武天皇が東征の折、赤馬(あかうま)に乗って現れ、
皇軍を先導した』ことになっています。
なのでこのあたり一帯は赤馬(あかうま)→赤間(あかま)
と呼ばれ、八所宮の周辺は神さまが
『吉き(よき)ところに留まった』
とおっしゃったので、『吉留(よしどめ)』というそーな…
ここでツチネコの、妄想古代脳が
さく裂する…!!!!
『なんかあやしい、なんかおかしい、そんな、
ダジャレみたいな地名の付け方、いくら古代でも
おかしいんじゃないか…???!(@Д@)』
『てゆーか、神武天皇の東征って、日向(宮崎県)から
瀬戸内海あたりを船で通って、
灘波(大阪)に渡ってたんじゃ…???!』
写真を撮り、2回参拝に行って、いろんなものを調べて、なんだかこの八所宮、
何かを隠してるんじゃないのか……????!!!
という気持ちでいっぱいになった、ツチネコ。
次回は、2回目の参拝で偶然、ひなたぼっこ中の白ネコちゃんによって導かれた、
八所宮のすぐ側の、不思議なお堂から始まりますよぅ…!!(@▽@)
ちなみに八所宮は参拝の後、ものすごーーーく、
スッキリします!!温泉の後みたいです(笑)!!
だから、神さまはここに必ずいます。
ご祭神の名前とか関係なく、穏やかにこの土地にいらっしゃいます。
お近くにいらっしゃる際は、ぜひお参りを~~っ(笑)!
八所宮の参道沿いの森。神さまはいつも我々を見守っていらっしゃいますねぃ(*´ω`)
ほいでは、次回も素早く更新します!!良かったら、見てみてね~~!!(^▽^)